遺品整理と生前整理、少し聞きなれない言葉かもしれません。
「人生を生きる私たち」にとって、どちらも大切なことなんです。
いつか終わりを迎えるその時、ベストな選択をするために
遺品整理と生前整理の違いについて知っておきましょう。
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遺品整理とは
故人の生前の私物を遺族が遺品として整理することをいいます。
遺品には形として残っている物の他に、銀行の通帳やクレジットカード、不動産の書類など故人が生前に所有していた権利や書類なども含まれます。
遺言状やエンディングノートに記載があれば、それを遵守します。
残された遺族が故人の遺品を選別し、必要なものは形見として分配や相続をし、不要なものは
処分します。
故人が賃貸を契約していた場合、部屋を一定期間内に整理整頓し現状回復する作業も
遺品整理に含まれます。
▼生前整理とは
身辺の整理や
片付け、財産の分配についてなど「自分が死んだ後」の見通しを明確にする目的で行う作業です。
生前整理は「終活」という言葉が広く使われる現代、人生をどうゴールするか考える中高年にとって大きな意味を持ちます。
また若い人でも病気を患い死と向き合う段階で、生前整理を始める人もいます。
財産などは、死後遺族の間でトラブルになるケースもあります。
遺言書やエンディングノートを用意すれば、残された遺族に無用の混乱を与えることを回避出来ます。
言葉では伝えることが出来ない自分の気持ちを、遺族へ残すことが出来ます。
不慮の事故や突然の健康不調などで、思うように自分自身の整理が出来ない場合でも、あらかじめ準備していれば安心です。
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遺品整理と生前整理の違いは?
遺品整理と生前整理の違いを見ていきます。
■整理者が違う
遺品整理では遺族が遺品を整理しますが、生前整理では本人が身辺を整理します。
■タイミングが違う
遺品整理は故人が亡くなった後作業を始めますが、生前整理は本人が亡くなる前に作業を始めます。
■本人の希望通りになる
遺品整理では突然の他界などで故人の希望を遺族が確認出来ない為、遺族の意向で整理されます。
対して生前整理では予め自分で整理を終わらせており、遺言などでその後の意向も希望通りに進めることが出来ます。
▼まとめ
遺品整理と生前整理には大きな違いがあります。
しかし「故人や遺族を大切に想う」気持ちはどちらも同じです。
最良の最後を迎える上でも、
遺品整理と生前整理は重要です。